長芋は、他の山芋(ヤマノイモ)に比べて水分量が多く、粘り気が少ない淡泊な味わいが特徴です。
イモ類の中ではめずらしく、生で食べることができます。
生のまま食べるとシャキシャキとした歯ごたえとあっさりとした味わいを楽しめ、加熱するとホクホクとした豊かな風味が味わえます。
このように、調理方法によって異なる美味しさを楽しめるのも魅力です。
長芋には、11月から12月頃に収穫される「秋掘り」と、3月から4月頃に収穫される「春掘り」の、年に2回の収穫時期があります。
収穫時期によって味や食感が異なり、「秋掘り」は新物らしく皮が薄くみずみずしいため、シャキシャキとした食感が魅力です。
アクが少なく食感が良いので、生で食べるのがおすすめです。
一方、「春掘り」は雪の下で越冬することで熟成が進み、デンプンが糖化して甘みと旨味が強くなります。
また、秋掘りに比べて粘り気も増すため、とろろなどにして食べるのがおすすめです。
■関連動画
①【意外と知らない】山芋の違いって知ってる?長芋と大和芋の特徴
②【知っておくと便利】おいしい長芋の選び方と保存方法
③【これで安心!】山芋のかゆみの原因と対処法
①太さが均一でふっくらしており、まっすぐなもの
②持った時にずっしりと重いもの
③皮にハリがあり、表面に傷がないもの
※傷があるとそこから傷みやすいので、できるだけきれいなものがおすすめです。
④ひげ根の数は少ないもの
※ひげ根の数が少ない方がアクが弱い傾向があるといわれています。
⑤カットされている場合は、白くてみずみずしいもの
【冷蔵保存】
■まるごと1本保存する場合
新聞紙に包みます。
気温が低い時期は、涼しくて風通しが良い場所で常温保存してください。
約1ヶ月程度保存が可能です。
室温が高い時期は冷蔵庫の野菜室で保存してください。
■カット済みの場合
切り口をラップでしっかりと密封してから野菜室で保存してください。
1週間程度保存可能です。
【冷凍保存】
山芋の表面を濡らしたキッチンペーパーなどで拭いて汚れを取ったら水気を拭き取ります。
ラップでしっかりと包んで冷凍保存袋に入れたら密封し、冷凍庫で保存してください。
冷凍状態ですりおろすと、手がかゆくなりにくいのでおすすめです。
その栄養価の高さから「山のうなぎ」とも称される長芋。
疲労回復効果があるとされるビタミンB1や、整腸作用があるとされる食物繊維、抗酸化作用が期待できるビタミンC、むくみ解消に効果的とされるカリウムをはじめ、多くの栄養素を含みます。
栄養素を効率的に摂取するには、生で食べるのがおすすめです。